モフおin香港

香港在住のやさぐれ駐在員、香港生活・便利情報・猫情報などゆる~く書いてます。

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好きな映画を1本だけおすすめ出来るなら【邦画編】

      2015/12/23

こんにちは モフおです。

本日は、私が100回以上見ているおすすめ日本映画を1本だけご紹介します。
100回って嘘だろ!あほか!?って思われるかもしれませんが、約10年間、最低でも毎月1回は見てしまうので実際は120回くらいは見てます。アホですね。

ブログを書き始めた当初からこの映画についての記事を書きたいと思っていたが、どうしてもうまくまとまらず、なかなか書きあげる事が出来ませんでした。人に何かを文章でおすすめするという事は、難しいですね。

非常に読みにくい文章で申し訳ないですが、お付き合いいただければ嬉しいです。

 

リリイ・シュシュのすべて

15112監督・脚本  岩井俊二
主演       市原隼人 忍成修吾 蒼井優 伊藤歩
音楽            小林武史
公開 2001年10月6日

「14歳の リアル」
心に傷をもつ14歳の少年少女の痛みを繊細なタッチで描いた、岩井俊二監督が贈る青春映画。

あらすじ
田園の広がる地方都市で暮らす中学生の蓮見雄一は、学校で突如荒れだした同級生の星野修介にいじめを受け鬱屈した日々を送っている。唯一の救いはリリイ・シュシュというアーティストの歌を聞くこと。自ら「リリフィリア」というファンサイトを主宰し、様々なリリイファンと交流する中で【青猫】という人物に出会う。
日を追う毎に過酷になっていく現実と、リリイの歌の世界とのギャップを埋めるように【青猫】と心を通い合わせていく雄一。そしてついにリリイのライブで【青猫】と対面する。
~Wikipediaより引用~

 

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一言で言うと、【非常に不快で、異様に美しい映画】

とにかくテーマが暗すぎる

Lily-Chou-Chou主人公は14歳の中学生たち。身の回りで起こるのは「いじめ、家庭崩壊、恐喝、万引き、援助交際、レイプ、自殺・・・・」
とにかくテーマが暗い。インターネットで調べれば、「見ると鬱になる映画」とか言われていたりする。これを青春映画としてカテゴライズしていいのか疑問。

上映当時、15歳か16歳だった私はこの映画を観終わった後底知れぬ虚無感を味わい、エンドロールが終わって映画館が明るくなっても放心状態だった記憶がある。しかし不思議と、また見たくなる。中毒性が強い映画。

 

 

絶望しかないストーリー

All-About-Lily-Chou-Chou__23基本的に大きな盛り上がりも無く、ただただ主人公にとっては絶望的な状況が続く。 映画の途中で唐突に挿入される1年前の回想シーンの中だけは平和。(いじめが起きる前の「バラ色」だった日々)
最初にこの作品を見た時は、時系列が混乱する可能性があるのでそこだけ説明をしておきます。

この映画の時系列
オープニング→現在(中学2年生)→過去の回想(中学入学式~夏休み・2学期)→現在→エンディング

中学校に入学して、楽しくやっていた日々が突如「色の無い世界へ」
なぜこうなったか。その答えが過去の回想でわかります。

 

美し過ぎる映像と音楽

124140596583916205772_Lily-04眩しいくらい緑の田園風景と青すぎる空。ストーリーとは裏腹に映像がとても美しい。中学2年生の一年間の季節の移り変わりを、田園風景の変化で描写している。とにかく、一度見たら忘れられないインパクトがある。こんなのどかな風景と少年の抱える闇のギャップが凄いです。

1124001余談ではありますが、この映画の撮影地は栃木県の足利市 私も8年ほど前にロケ地巡りをしました。田んぼばっかりの、普通の田舎な感じのところです。この普通の田園風景をあそこまで美しく撮影できるとは・・・と岩井俊二の能力に改めて驚きました。

 

ドビュッシーの楽曲

e73647857b446727505e6969ae395aed_s作中に流れる「アラベスク第一番」と「亜麻色の髪の乙女」がとても素敵です。何回見ても、アラベスクの1番を聴くと胸が苦しくなります。田園風景とドビュッシーの音楽がここまでマッチするのか。もう私はドビュッシーを聞くと田園風景が目に浮かぶくらい、強烈にリンクしている。

 

架空のアーティスト、リリイ・シュシュ

3bpblogspotcom_xw9jNq9ZbISFsrLoZ70yIAAAAAAAAAKcw17xWwFzChIs320LilyChouChouKokyuujpgリリイ・シュシュ(Lily Chou-Chou)は映画の中の架空のシンガーソングライター
しかし、実際にはLily Chou-Chouというユニット名で実在しており、CDも発売している。ボーカルはSalyu. 映画のサントラとしてのユニットではなく、映画化の前、インターネット小説と連動して活動が始まったユニットです。 Salyuの歌声がまた神秘的で、この映画にもとても合う。

映画公開後に、解散。しかし2010年に突如新曲を出してライブをやりました。ライブは行けなかったのですが、ライブTシャツは買いました。
↓コレ↓
t-004-black香港でこのTシャツ来てる男がウロウロしてたら、間違いなく私ですので声かけてください。結構高確率で着てます。(笑)

 

あんまり関係ないですけど、クエンティン・タランティーノの映画「KILL BILL」の1シーンで、リリイシュシュの「回復する傷」という楽曲が使われてびっくりしました。 確か、ユナサーマンが沖縄で服部半蔵に日本刀を作ってもらうあたりです。
105h

 

もとはインターネット小説→原作→映画

488誰でも書き込み可能なBBS(掲示板)で物語が進んでいく当時ではかなり実験的なインターネット小説。 それが原作となり、映画化されました。残念ながら私は当時のリアルタイムで見る事は出来ませんでしたが・・・
当時はインターネットはネットスケープで、Yahooくらいしか検索サイト無かった時代だったような・・・違ったらすいません。

映画単体としてもものすごくクオリティが高いですが、やはり細かい設定など説明しきれていない箇所が結構ありますので、もし一度映画を見て「気に入って」頂けたのならば是非原作も読んで頂きたいです。
ストーリーは映画と一部違うところもあります。

 

蒼井優 市原隼人のデビュー作

blog_import_548d286e7ebaf今ではすっかり有名な2人のデビュー作だったりします。岩井俊二はこの映画以降、市原隼人と蒼井優をよく使いますね。 私の中では市原隼人=リリイシュシュのすべて の主人公なので、最近テレビで出ている市原隼人を見るとキャラが違い過ぎてびっくりします。あんな熱血キャラ要素はこの映画には1つもないです(笑)

 

どうか、最後まで見てほしい

ラスト~エンドロールの間に中毒性の秘密があると思う

映画のラストで、アラベスクの演奏がある。曲の最後の1音が来ない。寸止め。そこから、エンディングが始まる。
何度見ても、この瞬間は鳥肌が立つ。この瞬間の為だけにもこの映画は見る価値が十分にあると思う。
たとえ映画の内容が不快で見るに堪えないと感じた人も、どうか頑張って最後まで見てほしい。
最後に訪れるカタルシスを皆さんも味わってもらえれば嬉しい。

 

最後に

香港に住んでらっしゃる方はよろしければDVDも原作もお貸しします!
Twitter等でお気軽にお問い合わせください(笑)

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