香港在住のやさぐれ駐在員、香港生活・便利情報・猫情報などゆる~く書いてます。

モフおin香港

やさぐれ駐在員のつぶやき

村上春樹の小説で一番おすすめしたい作品

投稿日:

村上春樹が好きだ。

こう言うと、大抵「ミーハーなのね」とか「意識高い系ですか?」と言われるが断じて違う。
「文化系硬派」でありたいとは思っているけども、基本的に私の意識は超低い。

自己啓発やらマインドやらとは無縁だし、自身のキャリアプランや将来やりたい事について考えようとすると1秒で脳死状態になる。「自己実現より目先の小銭。金!金!」がモットーだ。特に、「自分への投資」ってやつが一番苦手。どーしても行動できない。おかげで、香港で英会話スクールに今年こそ通う!と決意したものの、料金が高すぎてを途方に暮れたまま放置している。

意味不明な前置きから入ったけども、今回は100回※以上読み返しているおすすめの村上春樹・村上龍の小説をご紹介します。
※基本的に同じ本や映画をアホみたいに何回も見る習性があります。(読解できているかは別として)

 

スポンサーリンク

 

村上春樹の作品について

そもそも村上春樹の作品が何が素晴らしいかって「読み終わった後になんの教訓も知識も身につかない」のに、「読んでる間はページをめくる手が止まらないし、読むたびに新たな発見がある」という事。これぞ文学作品というのだろうか。正直、得る物は何一つない。けど面白い。

それだけ文章に人を引き込む力と、読み手の考え方次第で様々な解釈ができる余地が残されている作品が多い。受け身ではなく、能動的に作品を楽しむ事ができる。

 

村上春樹小説のテーマ

個人的な見解ではあるが、村上春樹の小説のテーマは「孤独・喪失感」と、「巨大な悪意への抵抗」がメインとなっている。特に初期の頃の作品は「孤独・喪失感」、後期の作品は「巨大な悪意」の、比重が大きい。

一般的に、中期~後期は地下鉄サリン事件の頃を境に、巨大な悪意に対する作風にシフトしたとも言われている。
ファッション孤独大好きの小生としては、初期作品群が好きだ。

 

こんな男の何が孤独だ!

村上春樹の作品に登場する主人公の男性は一貫して孤独なことが多い。しかし、ほっといても入れ替わり立ち替わり魅力的な女の人が寄ってくるし(そして例外なく寝る)、バーで一人酒飲んだり、仕事にも困らない。
そんな男は全然孤独じゃねぇ!!という意見も多い。確かにそうなんだけど、そんな男でも心の奥底で絶対埋めることのできない孤独感や喪失感、虚無感を見事に表現している作品が多い。

真の孤独とはこういうものではないか?と感じさせてくれる。

 

ノルウェイの森は異質

村上春樹の有名作品=ノルウェイの森を挙げる人が多く、ノルウェイの森だけは読んだ人も多いだろう。事実242万部を売り上げたベストセラーであるが、どうかノルウェイの森だけを読んで村上春樹作品を判断しないでほしい。あれはただの恋愛小説。もっとオススメしたい本はあるのだ。(ちなみに、ノルウェイの森ならハツミさんのエピソードが一番良い。)

あと、個人的に実写版ノルウェイの森だけは許せそうにない。

 

 

村上春樹初期三部作(四部作)がおすすめ

村上春樹のデビュー作、風の歌を聴けからダンスダンスダンスまでの4作品がおすすめ。特に二作目の1973年のピンボールが最高。とはいえ、1973年のピンボールだけ読むよりも最初から読んだ方が絶対面白いので是非最初から読んでほしい。特に20代後半の人に読んでほしい。

僕 と 鼠 の話

主人公の「僕」と親友の「鼠(あだ名)」を中心に話が進む。大学生~30代前半までの話。この二人+書き手(村上春樹?)の3人が物語を語る。
もし自分に鼠ってあだ名つけられたら間違いなくグレるよね。

 

入口 と 出口 失われるもの

作中で、自身を1つの部屋に例えている。色々な人が部屋に入ってきて、少しくつろいでいくけど最後は出口から出て行ってしまう。永遠にとどまる人はいない。僕の周りには様々な人が訪れ、そして最終的には去っていったり失われていく。失い続ける「僕」の横に留まってくれる人はいるのだろうか?

 

と言う事で、3部作(4部作)をひとつひとつ紹介していきます。

 

1:風の歌を聴け

デビュー作。

「僕」が大学生の頃の話。青春時代の日常を描いた作品といえばそれまでだが、さりげない技法が至る所にちりばめられている。読了後にデレク・ハートフィールドの著書を求めた人たちがどれだけいたことか。

正直、退屈と感じる人が多いかもしれない。私も最初読んだ時の何も感じなさにビックリした。しかし、1973年のピンボールを読むための大切なイントロだと思って読んでほしい。

おすすめ度:★☆☆☆☆
ボリューム:少

 

2:1973年のピンボール

最高の作品 の一言に尽きる

多分300回は読んだ。何回読んでも一番これが好きだ。どのページから開いて読んでも申し分ない。この作品が私が生まれる前から存在していると言うのが信じられない。素晴らしい。最高。ハラショー。

大学卒業後の僕が大学の友人と小さな翻訳事務所を立ち上げて働いている時期の話。20代前半~中盤にかけての「若さの喪失」というか、歳をとっていく過程で悩む事や失うものについて前作よりも少ししっとりとした感じでつづられている。
登場人物たちも魅力的だし、空気感もいい。読んだ後にピンボールを求めて古いゲームセンターをまわりたくなる小説。

双子の姉妹、バーテンダーのジェイ、そして直子・・・
バーテンダーのジェイと鼠の会話のやりとりは必読。

おすすめ度:★★★★★
ボリューム:少

 

 

3:羊をめぐる冒険

鼠三部作完結

僕と鼠の物語はここで終わる。彼らが20代後半の時の話。
この作品は中期以降の村上春樹作品のような巨大な悪意に対抗するスタンスや、非現実的な現象が盛り込まれている。エンターテインメント性が前の2作品よりも高い。

しかし、相変わらず喪失感全開。

 

主人公の涙

極力内容は書かない方針で紹介しているが、主人公の僕が終盤で泣く。
この描写がものすごい美しいし、心に迫るものがある。是非最後まで読んでほしい。あ、あと「僕」が猫を飼っている。その名も「いわし」

おすすめ度:★★★★☆
ボリューム:多(上下巻二冊)

 

 

4:ダンス・ダンス・ダンス

後日譚的な作品

僕と鼠の物語は三部作で完結しているが、後日譚的な感じで読んでいただければ。登場人物も身の回りに起こる現象もエスカレートしていて非現実色がどんどん強くなっている。ムラカミワールド炸裂。

 

五反田くん・・・

五反田君という優等生キャラをそのまま大人にしたような男性が出てくるんだけど、是非、彼に注目してほしい。というか、「僕」と五反田君の大人の友情を読んでほしい。

喪失感レベルでいうとこれが一番キツイ。歳を重ねれば重ねるほど、何かを失った時の辛さは増えるんだな。と改めて感じさせてくれる。

おすすめ度:★★★★☆
ボリューム:多(上下巻2冊)

 

 

最後に

もう全部読んだことあるよ!と言う人、一度下記のサイトを見てみて下さい。↓
謎解き 村上春樹

村上春樹作品の書評と言うか考察記事なんですが、考察が深すぎてドン引きするレベルです。全然読み手の受け取り方が違って面白い。こういう、人の考察を見た上で再度読み返してみると、また新たな楽しみが増えます。

食わず嫌いで読んでいない人、ノルウェイの森だけ読んで「ケッ」と思った人は是非この3部作(4部作)を読んでみてほしい。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

-やさぐれ駐在員のつぶやき

Copyright© モフおin香港 , 2017 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.